・12億ドル - HDDレコーダーで現在飛ばされているアメリカのTVCMの総額
現在、HDDレコーダーはアメリカ世帯の5%に普及しており、ユーザーの68%がタイムシフト機能(追っかけ再生、録画再生も含む)を使い、77%がタイムシフト視聴の際にTVCMを飛ばしており、結果的にTV広告費全体の2%が飛ばされています。アメリカのTV広告費が約600億ドルですので、2%とは12億ドルということになります。
今年のカンヌ国際広告祭で、米広告代理店JWトンプソンのCEOがTVネットワークの広告費が全体予算の30-40%に落ちると予測したり、P&Gの幹部が自分の仕事は全世界のP&GでTVスポットCM偏重をやめさせることだと言ったり、全米広告主協会のコンファレンスでマクドナルドのマーケティング幹部がマスマーケティングはマス・ミステイクだと言ったり、TVスポットCMは現在とても厳しいところに位置しています。
昨日友人と飲んだときに、「俺たちの世代って、少し上の世代の人たちと考え方違うよね」という話になった。原因はなんだろうか、という話になった。
まず僕が挙げた変数は、親の資産額。経済成長に伴う不動産の値上がり益を享受した団塊世代の人たちの子供にあたるのが、ちょうど僕らくらいの年代。比較的リビングコストの高い日本でNEET(Not in Employment, Education or Training)できるのは、親が十分な蓄えと不動産を持っているおかげ。人生の選択の節目で何かを考えるときに、下方リスクの大きさをどれくらい見積もっているかは大きな影響を与えそう。
次に、テレビゲーム文化の黎明期真っ直中で育ったという事実を考えた。下に貼り付けた梅田さんが紹介している本の内容ほどにはゲーマー世代を褒め称えようとは思わないけれど、所謂「ゲーマー」という人の一部からはある種のクリエイティビティと行動力を強く感じることは確かだから。
(1) ゲーマー世代は、他社や他者を「(ゲームの)プレイヤー」と見なす。
(2) ゲーマー世代は、(ブーマー世代に比べて)、より競争的で、「勝つ」ことへの執着が強い。
(3) ゲーマー世代は、想像し得るどんな問題を解くことに対しても、より楽観的で断固としている。
(4) それは、ゲーマー世代が、成功にたどりつく解(行動の組み合わせ)が常に存在すると信じているからだ。
(5) そのことが、ゲーマー世代を、ものすごく創造的な方向に動かしている。
(6) ゲーマー世代は、企業のリーダーに対して不審を抱いている。
(7) ゲーム世界は階層構造を重視しないし、ゲーマー世代は、自らに対してものすごく自信たっぷりなのだ。
(8) 起業家のように、ゲーマー世代は、成功・失敗は、自分の能力次第と考える。
(9) ゲーマー世代は、(ブーマー世代と比べて)、リスクを取ることになじんでいるが、無謀ではない。
次に、聡明な友人が挙げた変数は、接するメディアの多様性だった。テレビゲームもメディアの一つとする。これがdiscussionableという意味で一番価値がある指摘だった。テレビというメディアが支配的な地位を誇っていた頃は、会話や音楽やファッションのトレンドを、同質的にする力が常に働いていたと思う。でも、今は多少は話が違っている。ネットやゲームやレンタルビデオなどのオルタナティブがある。
テレビの次にテレビ並みの強いポジショニングをとり得るメディアは何か。(モバイル?それほんと?)それとも、過去のテレビのような支配的なパワーを持ったメディアは今後は成立し得ないのか。いろいろと議論は尽きない。そんなまとまらないことを考え、マス・メディアというものが構造的な変化を遂げる時代に生まれたことに感謝しつつ、深夜番組のテレビのスイッチを入れる。番組自体よりも、寧ろCMの方に目がいったりもする。
このエントリのタイトルを「世代」にしたので世代の話に戻るけれど、何よりインターネットの普及を10代に体感できた僕らは幸せな世代だと思う。中学校の頃にモデムでつないだときの「ピーヒョロロロロー」っていう音が懐かしい。パラレルで、テレビのポジショニングが変わっていくのを間近で見られるのも幸せだと思う。幸せ尽くし、チャンス尽くし。
面白い記事ですね。
さっきチャットで話したけども、俺の思う現世代の違いは、
「世界最高と言われる人やモノへの情報のアクセス可能性が高い」
ということですかね。
例えば、野球少年。小学生の時とかは、隣町の身体がでかいやつを
めちゃくちゃ尊敬して、ライオンズの選手なんかは神のような存在。
まあ、みるテレビ的には巨人の選手なんやろうけどな。
でも、今はテレビでもネットでも雑誌でも、いきなりボンズがみえる。
ボンズ知ってる小学生、多分かなりいる。俺がハナタレの頃は、
メジャーで知ってる選手は、ノーラン・ライアンをファミスタで
名前だけ知ってたくらい。
しかも、メジャーはどうやら世界最高レベルと、大人が言う。
サッカーでも、いきなりロナウド。
中田の日記までよめちゃう。
こうなると、
・隣町の身体がでかくてホームラン打つやつへの尊敬の念は薄れる
・コーチの言う教えが、絶対でないと思ってしまう
・日記とか読めるから、妙に「世界最高」に親近感が湧く
・情報は本当に溢れてるのに、結構みつけやすいから、どんどん深みにはまっちゃう
他にもいろいろ言えるね。
まあ、上の世代からみれば、要するに、生意気だな。異常に。
いまはサッカーならレアルマドリードだったり、野球ならヤンキースみたいな、なんかやたら制限された世界最高にしかあえない不幸があるなと感じませんか?
>メジャーはどうやら世界最高レベルと、大人が言う。
こういう落とし込まれた「物語」席巻されたくないなあ。
様々な分野の超一流はブラウン管、雑誌、広告など消費しやすい媒体や、近所の大人が語る以外にもたくさんたくさんいるわけで。
いや戯言ですが。
Posted by: nobu at November 9, 2004 02:42 AM